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大規模修繕工事に必要な工事内容を徹底解説

大規模修繕の豆知識 2023.03.17 (Fri) 更新

大規模修繕工事に必要な工事内容を解説

 

大規模工事は、建物の経年劣化に対応するための工事です。
建物は年月が経つにつれ外壁をはじめ色々な設備が劣化していく事は避けられません。そのために定期的な点検を行い不具合や異状の早期発見に努める必要があります。大規模修繕工事も定期的に行う事で住む人の安全が確保され建物の劣化を防止することができます。工事の内容や費用などを下記で詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

仮設工事

仮設工事には直接仮設工事と共通仮設工事があり、直接仮設工事では、大規模繕工事を行うために必要な足場の設置を行います。
建物の周りに足場を建ててその周囲をメッシュシートで覆います。工事中に塗料が飛散してしまう事や資材などが外部へ落下するのを防ぐためです。
工事中も安全に通行ができるように出入口や道路の頭上には防護棚を設置します。工事に入る前に、生活される方々や建物周囲の安全を守るために、この他にも安全・防犯対策を講じます。
共通仮設工事では主に、事務所や作業員の休憩所、資材置き場や仮設トイレなどの仮設設備を設置します。仮設設備で必要な電気や水道などのインターネット環境、事務所で必要な電話・コピー機・パソコンなどの機器を備える工事が含まれます。

 

 

 

下地・タイル補修

下地補修は、コンクリートの躯体部分に発生したひび割れなどの劣化部分を補修していく工事です。はじめに建物の天井や壁などを目視や打診により調査し、状態を確認していきます。
ひび割れや気温や乾燥、湿度の変化で発生したものと、構造に由来しているものでは補修方法が変わってきます。代表的な補修方法としては、ポリマーセメントペーストやエポキシ樹脂をひび割れた所に充填する工法があります。内部の鉄筋まで錆が回っている場合は、周囲のコンクリートも弱くなっていますので撤去をし、鉄筋の錆を除去し埋め戻しを行う大掛かりなものになります。
ひび割れの補修方法ですが他の劣化症状の補修においても下地の良否は仕上がりやマンションの寿命に影響してきます。
タイル張りのマンションでは、下地となるコンクリート部分とタイルの状態の確認も必要です。
タイルにはひび割れや欠損に加えタイルが下地から浮く浮きという症状があります。浮きが進行してしまうと壁からタイルが剝落し通行する方に危害を及ぼしかねないので注意が必要です。タイルの浮きには接着剤を注入し、下地との付着力を補う工夫が一般的ですが、範囲外広い場合や下地に手直しが必要な場合には張り直しを行います。タイルを張る際に下地となるコンクリート面を目荒らししておくことで、タイルを貼った後もはがれにくくくなります。コンクリートよりひび割れが発生している場合、タイルを撤去し、エポキシ樹脂注入工法または工法で補修した後、タイルを貼ります。

 

シーリング工事

シーリング工事はサッシ廻りや外壁、タイルの目地に使用しているシーリング材を新しく打ち替えをする工事です。
ゴム状のシーリング材は劣化すると硬くなり防水性や気密性が徐々に損なわれていきます。シーリング材が劣化して隙間ができると雨などが建物の内部へと侵入してきてしまい、漏水が発生したり建物自体の劣化も進行してしまうことになります。シーリング材は、接合部分の材質に合った種類を選ぶことが大切ですが工事を行う際には足場が必要になりますので大規模修繕工事の際に一緒に施工した方が経済的です。

 

防水工事

建物の劣化の進行を抑えるために、雨などの水分がコンクリート内部へ侵入するのを防ぐことが重要です。防水工事では、屋上や外階段、バルコニーなどの雨風にさらされている床面を中心に防水処理を行います。また、屋上やルーフバルコニーは劣化が進むと居室内への漏水に繋がりやすい箇所となるので住人の生活空間を守るためにも定期的なメンテナンスを行いましょう。
屋上の防水工事では、アスファルトやウレタン、塩化ビニル樹脂シートなどの素材を使用します。
それぞれに特性がありますが、補修の際には劣化の状況や現在使用している防水層との相性を見て素材や施工の方法を選定していきます。開放廊下や外階段、バルコニーについては塩化ビニル樹脂シートやウレタン防水が多く使用されています。塩化ビニル樹脂シートは豊富なカラーやデザインがあるので選択するデザインによって印象の変化が楽しめます。また、バルコニーの場合は、防水工事をする際に足場が必要となりなすので、大規模修繕工事の時に施工した方が経済的になります。

 

塗装工事

主な塗装工事には、外装塗装と鉄部塗装がありあます。どちらも外観の美しさを保つだけではなく、塗装工事をすることによって雨風や汚れからコンクリートや鉄を保護する効果が得られます。
鉄部塗装工事では、錆や腐食といった鉄の性質に対応するために錆止め塗装を施します。
鉄製の扉や階段、メーターボックスの扉が対象となります。サンドペーパーなどを使用し丁寧に錆びを除く事がポイントです。この作業を丁寧に行う事で錆びの再発を防ぎ塗料との密着度を高めます。
下処理した鉄部に錆止め中塗り上塗りと塗装を重ね保護力を高めます。

 

最後にここで当店が行った外壁塗装工事を下記にて詳しく説明していますので、ぜひ参照してみてください。

久喜市にてシリコン塗料のレガロを使用した外壁塗装工事を行いました