大規模修繕にかかる費用はいくら?
工事費用のポイントを解説
大規模修繕工事に掛かる費用の目安の相場は?
マンションはそれぞれの大きさや造りが違ってきます。例え同じ大きさ同じ造りでも築年数や立地、使用状況によって劣化の現れ方や修繕が必要な箇所は変わってきます。また、建物によって付属している施設や設備が違います。特別な材料を使用されていたり、構造的な弱点が原因で故障などが見つかる場合もあります。なので築年数や規模だけで、大規模修繕工事の費用を考えるのは非常に難しいとお考えください。
おおまかな目安は、戸あたり100万円とも言われますが、あくまでも目安であり、工事の内容や資金の準備状況によっても大きく変わってきます。75万円~130万円と幅を持たせて考えておくといいでしょう。なお100万のこの範囲の中央値です。仮に45戸で8階建であれば、3,000万円~5,000万円の費用が大規模修繕の工事費の目安になります。どのような工事内容にするのかによって金額の変動はありますが、大規模修繕にはこのくらいの金額が必要になってくると捉えておくとよいでしょう。大規模修繕工事は各マンションの状況に応じて、実施する工事になります。
大規模修繕工事の費用を抑えるには?
大規模修繕工事は大きな金額が動きますので、費用を抑える視点はとても大切になってきます。同時に、大切なマンションを長く安全に使用していただくための工事でもあります。質の高い工事を適正な価格で実施することがとても大切です。費用に関わるポイントについて下記にて解説していきます。
・信頼できるパートナーの選定
大規模修繕工事は専門的な内容も多く、管理組合で全てを判断するのは難しい場合があります。そんな時、専門家の視点で管理組合をサポートをしてくれるのが管理会社、設計事務所などのコンサルタンや施工会社などパートナーの存在です。大規模修繕工事の第一歩はこのパートナーをどこに決定することから始まります。パートナーは準備の初期段階から完工まで管理組合の皆様と一緒に、工事計画の中心に近い立場で工事を進めていく存在となり、設計や見積の取得、施工会社の選定など全体の費用決定にも大きくかかわってきます。
・建物診断で現状を知る
大規模修繕工事を実施する前に、建物の調査が行われます。無料で診断してもらえる簡易的なものもありますが、基本的にはこの診断内容を元に建物の状態を判断し、工事内容を決定し見積に反映されるとお考えください。工事の内容を有効性の高いものにするために、建物の状態を正確に知ることが大切です。適切な内容が工事仕様や見積りなどに反映できるよう、しっかりと診断を行いましょう。
・工事の品質や会社の安定性
大規模修繕工事の施工会社を決定する際に多くの場合は複数社から見積もりをとり、1社を決定します。その際、費用は非常に重要な判断材料のひとつですが、これまでの施工実績や経験、工事の質、また会社の財務状況や経営の安定性など総合的に判断することが大切です。補修が適切に行われいなと劣化症状がすぐに再発してしまい、結果として余分な費用や手間がかかるといったことになりかねません。建物のことを安心して任せられる施工会社を色々な角度から検討して選んでいきましょう。
・工事内容の見直し
見積金額が予算を上回ってしまった場合には、工事内容の見直しも有効です。その際、建物の維持や寿命、安全性にかかわるような箇所を優先して内容に組み込んでいくようにするといいでしょう。緊急性が低い箇所などは次回の大規模修繕工事まで維持ができるように対策を実施する。もしくは積立金が貯まり次第、別途を工事実施するという方法もあります。ただし、外壁の補修やシーリング工事、バルコニーの防水工事などの足場が必要な工事は大規模修繕工事の際に実施しましょう。その方が経済的です。
・手遅れとならないタイミングで直す
大規模修繕工事の周期は一般的に10~15年と言われてます。なぜなら建物を保護している塗料や防水材などが寿命を抑え、その効果を十分に発揮できなくなってくるためです。ひび割れから雨水などが侵入すると徐々にコンクリートやその中の鉄筋を痛めやがて寿命に関わる深刻なダメージを引き起こし、工事にかかる費用や期間にも影響してきてしまいます。そのため、前回の大規模修繕工事が終わって約10年過ぎたあたりで建物診断を実施し、状態を確認します。劣化が深刻にならないうちに補修ができるように専門のアドバイスも受けながら次回の大規模修繕工事のタイミングを検討しましょう。
・高機能材料の採用
手遅れにならないタイミングで定期的に建物をメンテナスしていくことは大切ですが、大規模修繕工事の間隔を短くし、頻繁に手を入れることが正確というわけではありません。なぜなら大規模修繕工事を1回実施するには、数千万~億を超える費用が必要だからです。大規模修繕工事の回数を増やすことは、それだけ準備が必要な積立金の額も増えていきます。近年では大規模修繕工事の際の高耐久性・防汚性に優れた製品を採用し、次回までの間隔を長くする工夫をするマンションも増えてきている傾向にあります。
ここで当店が行った工事の詳細を下記にて詳しく説明しています。
施工金額の目安としてぜひ参照してみてください。