埼玉県さいたま市浦和区にて屋上の通気緩衝工法によるウレタン防水工事・廊下や階段のシート設置・バルコニーのウレタン防水工事を実施しました
埼玉県さいたま市浦和区にて屋上の通気緩衝工法によるウレタン防水工事・廊下や階段のシート設置・バルコニーのウレタン防水工事を実施しました 施工データ
施工内容 | 大規模修繕工事屋上防水床工事防水工事 |
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施工内容詳細 | ウレタン防水・シート設置 |
価格 | ¥3,800,000- |
工事日数 | 約1か月間 |
皆さまこんにちは。
埼玉県のマンション・アパートの外壁塗装・防水工事を手掛けるさいたま大規模修繕専科です。
本日はさいたま市浦和区で行った防水工事・廊下や階段のシート設置の様子をご紹介します。
さいたま市浦和区 現地調査の結果
さいたま市浦和区の物件をお持ちのお客様よりお問い合わせをいただきました。
さっそく現地にお伺いして、建物の状態を隅々まで確認させていただきましたので調査結果の一部をご紹介します。
●屋上
屋上では過去の修繕の跡が多数ありましたが、それだけでは美観性の問題で防水性の異常にはつながりません。
しかし経年劣化による表面の塗膜の擦り切れが見受けられましたので、やや耐水性が低下している恐れはありました。
細かく調査を進めると、ひび割れが複数個所でありました。
現時点では漏水はないとのことですが、今後の耐久性を考慮すると浸水する前にメンテナンスを行うことが重要です。
ひび割れがあったことから多少の浸水は起きていることを考慮して、防水層から施工を行う「通気緩衝工法によるウレタン防水工事」をご提案させていただきました。
●バルコニー
バルコニー床面でもひび割れが起きている場所がありました。
また塗膜自体も摩耗しているため、保護機能がほとんどない状態と考えられます。
こちらは劣化の度合いが屋上よりも軽度だったことから、「密着工法によるウレタン防水工事」をご提案しました。
●廊下・階段・踊場
廊下と階段でもひび割れやカビ苔、塗膜の劣化などの症状が確認されました。
いますぐに雨漏りに繋がるわけではありませんが、この機会に修繕工事を行うことをオススメしました。
特に共用部は入居者様含め生活で頻繁に使用する場所ですので、補修として塩ビシートを設置する工事をご提案しました。
階段の素材は屋上と同様の素材の部分は「ウレタン防水工事」、共用廊下と続きになる部分は「シート設置」と場所に合わせた工事を実施します。
・廊下
・階段
・踊場
さいたま市浦和区 防水工事・シート設置の様子
屋上 通気緩衝工法によるウレタン防水工事
ウレタン防水工事とは、鉄筋コンクリート造や鉄骨造建物などの平らな屋根やベランダなどに塗る防水材です。
液状のウレタン樹脂を塗ることで継ぎ目のない防水層を形成します。
特徴は継ぎ目なく施工できることから複雑な形状にも対応ができること、軽量であること、部分補修や塗り重ねができることからメンテナンス性が高いことなどが挙げられます。
工法には「密着工法」・「通気緩衝工法」などがあり、下地の状態に合わせて工法を選ぶ必要があります。
今回屋上では下地の水分の含有を考慮して、通気緩衝工法という下地の上に専用のシートを設置する工事を実施しました。
・下地調整
カチオンという資材を使用して下地を整えました。
コンクリートやモルタルなどはマイナスイオンを帯びていることがあるため、プラスイオンを帯びたカチオンを使用することで強い密着性を発揮します。
・プライマー
プライマーを塗布します。
プライマーには接着剤のような役割があるため、このあと施工するシートが密着できるようになります。
・通気緩衝シート設置
密着性が重要な防水工事において、通気緩衝工法では既存下地と通気緩衝シートの間には空気層を強制的に設けます。
これにより下地内の水分を流通させて脱気筒という設備を通じて外へ排出させることが可能になります。
通気緩衝シートを敷き詰め、接合部にはテーピングをします。
すべてのシートの設置・脱気筒の設置が完了しました。
・ウレタン防水塗装
ウレタン防水材を均一に2回塗り行います。
塗装を重ねることで既定の防水層の厚さを確保することができます。
下地にも多少の凹凸がありますが、仕上げ面は凹凸が出ないように仕上げる必要があるため、技術が必要な工程です。
壁際の立ち上がり部分にはメッシュクロスを施工し、刷毛を使用して丁寧に塗装しています。
・トップコート
トップコートはウレタン防水材の保護材です。
紫外線や熱からウレタン防水層を守るコーティングの役割があります。
・新規ドレン設置
工事に伴って排水溝まわりも新しく改修しました。
まずは古いドレンを解体します。
下地から施工を行います。
防水材の塗布を行いました。
ドレンは排水のための大切な設備です。
改修を行ったことでスムーズな排水ができるようになりました。
バルコニー 密着工法によるウレタン防水工事
ウレタン防水による改修は下地の状態が良好な場合は、通気緩衝シートを施工せずに直接ウレタン防水材を施工する「密着工法」を行うことが可能です。
今回バルコニー部分は下地に水分が含まれていなかったため、密着工法で施工を行いました。
・プライマー
下地としてプライマーを塗布しました。
・ウレタン防水
ウレタン防水材の1回目塗装です。
2回重ねて塗装しました。
排水のための傾斜も考慮して施工しています。
・トップコート
トップコートはウレタンに限らず防水主材の保護材として使用されます。
トップコートの耐久性が防水材の耐久年数に影響します。
廊下 シート設置
・下地処理
ひび割れを埋めるために補修材を用いて修繕しました。
更にモルタルを下地として塗布しています。
・塩ビシート貼り
シートを施工します。
廊下の形状に合わせて加工しています。
端部は圧延ローラーでしっかりと圧着しました。
接合部は溶着させています。
以上で廊下の施工が完了しました。
階段 防水工事・シート設置
階段の素材の違いや劣化の状態から考慮してウレタン防水工事と、廊下同様にシートを施工する工事をそれぞれ実施しました。
防水工事では密着工法によるウレタン防水工事を実施しています。
●防水工事
・ケレン作業
汚れや錆などを専用の機械で削り落としました。
・下地処理
適宜補修を行い、プライマーを塗布しました。
端部には補強のためクロスを貼っています。
・ウレタン防水
ウレタン防水塗料の1度塗り目です。
ウレタン防水塗料の2度塗り目を行いました。
・トップコート
防水層保護のためのトップコートの塗布を行いました。
●シート設置
・下地処理
シートを張り付けるための下地としてモルタルを塗布します。
・シート圧着
シートを設置していきます。
接合部はコーキングで処理しました。
階段の施工が完了しました。
埼玉県さいたま市浦和区にて屋上の通気緩衝工法によるウレタン防水工事・廊下や階段のシート設置・バルコニーのウレタン防水工事を実施しました 担当スタッフのコメント
以上でご紹介は終わりとなります。
今回は屋上の通気緩衝工法によるウレタン防水工事・バルコニーの密着工法によるウレタン防水工事・廊下や階段のシート設置工事をご紹介しました。
建物の隅々まで施工を行いましたので、今後しばらくは雨漏りの心配なく物件をご利用いただけるようになりました。
きちんとメンテナンスを行うことで物件の寿命を延ばし、資産価値を高めることにも貢献ができます。
管理物件をお持ちの方は深刻な劣化が進行する前に、お早めにご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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